多くの看護師が、「看護師の仕事を辞めたい」と考えていると言われています。
もちろん、実際に辞める人もいれば、辞めたいと話しながらずっと看護師の仕事を続ける人のいるので一概には言えませんが、最新の労働実務調査では、看護職員の75%が「仕事を辞めたい」と思っているという数字が出ています。
その調査は、全国の看護職員から回収された3万人以上のサンプル数を誇る非常に学術的価値の高いものとされています。
さらに、2000年から定期的に実施されている調査であり、経年的変化を確認することもできる優れた調査とされています。
看護師の仕事を辞めたいと考えている人の中には、他業界への転職を考えている人もいると思います。
ここでは、看護師の資格を活かした転職には、どういった職種が存在するのかをいくつかピックアップして解説していきます。
看護師の資格を活かした仕事
- 新薬の開発に関わるCRC(治験コーディネーター)、CRA(臨床開発モニター)
- 開発された新薬等の様々な医薬品を医療現場に紹介するMR(医薬情報担当者)
- 企業内医務室(企業看護師)
- 医療品・健康補助食品関連のコールセンター
これらが、看護師資格を活かして他の業界へ転職する場合の転職先です。
「看護師辞めたい」ちょっと待って!
看護師から一般企業の転職した時の平均年収は、基本的な低下すると言われています。
実際にどう変化するか以下にまとめました。
病院勤務の看護師平均年収:480万円
※看護師の平均月収は30万円前後、ボーナスは50万~100万円、平均年収は450万円
- 事務職系:平均年収300万円
- 販売系:平均年収290万円
- 営業職:平均年収380万円
- 看護師資格が活かせる企業:平均年収400万円
オフィスワークなどの事務職系については、看護師時代よりも大幅に低くなる可能性が高く、職種によるちょっとした違いはあっても、大きく差が出ることはありません。
しっかりと働いて、400万円未満と思っておいた方が良いでしょう。
もちろん、超一流企業の場合は年収はもっと高くなりますが、看護学校を出て、看護師しとしての経験のみであれば一流企業に中途採用される事はかなり難しいので、上記金額が妥当な給料であると考えておきましょう。
もし、看護師資格が活かせる仕事の場合は、月の平均給与も30万円前後と比較的高い傾向があります。
しかし、病院勤務時代のように夜勤手当があるわけではないので、どちらにしても年収だけを見ると看護師時代の方が高い傾向になります。