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看護師を辞めるタイミング

過酷な看護師の仕事ですが、退職した看護師にアンケートを行なった調査では、もっとも多かった転職理由が「人間関係」となっています。 

逆に、看護師を辞めたものの、結果的に看護師に戻ったという人に理由を聞いたところ「収入面」を理由に挙げる人が多かったそうです。

人間関係を理由に退職するも、看護師を辞めて他の職業に転職したところで、看護師以上に収入が良く安定している仕事は多くはないので、看護師の仕事に舞い戻ってくるという方が多いようです。

 ここでは、看護師に限らず、会社員である事のメリットを考えてみたいと思います。

主に、私自身の退職後にフリーとして活動している時に感じた事を書いていきます。

 

会社をやめてから気づく事

毎月の給料から自動的に天引きされるお金には、

  • 税金
  • 社会保険料

があります。

税金は所得税と住民税で、所得に応じてかかってくる税金です。

一方の社会保険料は「健康保険料」「介護保険料(40歳以上)」「厚生年金保険料」の3つがあります。

保険制度を説明するための記事ではないので、大部分の説明を省きますが、会社員の場合、収入の約3割が社会保険料となります。

年収が、

  • 400万円:約120万円
  • 500万円:約150万円
  • 600万円:約180万円

こう見ると相当な金額を支払ったいるんだな、、、、って思いますよね。

しかし、実際にはその半分となる約15%だけが、給料から天引きされています。

残りの半分は会社が負担しているからです。

給料が低いとか、会社は社員の事を考えていない、なんて不満ばっかり言っててはいけない事に気付かされます。

まったく知らなかったわけではないですが、私の場合、頭の中では理解していましたが、会社に保険料の半分を負担してもらう事がこんなにも有難い事だったのかと痛感させられました。

 

税金や保険料は、前年度の収入に対して支払う事になるので、無収入の状態だとしたらヤバい事になるのは想像に難しくないと思います。

 

あの頃は、給料から天引きされている額を見て、正直、「ムカつく!」としか思っていませんでした。

 

その他、個人になると福利厚生は一切なし

大きな会社・企業に勤めている人になればなるほど、会社の力を思い知らされます。福利厚生が充実しているってこんなに素敵な事だったんだーって思います。

さらに個人(フリーランス)は信用されません。

クレジットを作れないという事は、多分、フリーランスを考えている人であれば知っていると思います。

クレジット以外にも借金全般難しいです。

借金ができないというのは、開業に向けて資金を準備したり、その他、車を購入したり・マイホームを購入するためのローンを組むのも難しいです。

 

社会的に見ると、

会社員 > フリーランス

という話は他にも多くあり、枚挙を問いませんが、悲しくなるので、これくらいにしておきます。

 

よって、看護師の仕事がちょっと辛いくらいで、すぐに看護師辞めようなんて考えない方が良いです。

看護師を辞めると、その年〜翌年は、高い税金に悩まされ、クレジットは作れず、プチ貧困生活を味わうはめになります。転職するのは問題ありませんが、看護師を辞めてフリーになろうと考えるのは個人的にはオススメしません。

 

いつなら看護師を辞めても大丈夫?

もし、看護師を完全に辞めるというなら、経済的に超安全圏に入ってからがオススメです。

中途半端な預貯金で退職すると、どんどん減っていく口座残高を見るたびに、すごいプレッシャーを感じてしまいます。

辞めるタイミングは、少なくとも2年の勤続、できれば5年以上勤続してからが良いです。

というのも、2年勤務すれば確実に失業手当がもらえます。(もちろん所定の手続きを行なった上で)

1年以下だと支給されません。もしちょうど1年だった場合は、その期間中に試用期間だったり、研修期間があると、1年以下という判断になる場合があるので、2年は勤務している方が審査される際に安心です。

今よりも高くなる保険料、もう当分は借金はできない身になるという事を考えると、少なくとも来年分の保険料を支払える預貯金があり、失業手当支給対象者となって退職する事をオススメします。

 

すぐに再就職する人は辞めても大丈夫? 

転職サイトを利用すれば、比較的早く再就職を果たすことが可能です。転職サイトにもよりますが、約3ヶ月程度を見ておけば大丈夫です。

退職とほぼ同じタイミングで、転職サイトに登録して、転職したい時期を担当者に伝えておけば、ほぼ間違いなく再就職する事ができます。

 

現在は、看護師の売り手市場が続いているので、特定の病院だけに限定した転職活動でなければ大丈夫なので、いずれ戻る前提であれば辞めるタイミングを難しく考える必要はないと思います。

 

看護師を辞める事を推奨するサイトに注意

「看護師なんて辛い仕事は辞めた方が良い!」みたいな感じで看護師が仕事を辞める事を推奨するWEBサイトが沢山ありますが、安易に看護師を辞める事はオススメしません。振り回されないように注意して下さい。

 

看護師を辞めたあとに待っている生活

看護師を辞めれば人間関係や仕事のプレッシャーからは逃げる事ができますが、辞めた後に待っているのは、経済的なプレッシャーとの戦いです。

少なくとも経済的問題を抱えた状態での転職は止めておいた方が良いです。

看護師ほど収入が良い仕事に出会える可能性は低く、もし、同程度〜それ以上の収入を求めるとなると、水商売の道に進む事になります。

看護師は、日頃から患者の体を清拭したり、汚物の処理、介助の際に体を密着させる事に慣れているので、水商売への抵抗感が低い傾向にあります。

夜勤などの不規則な生活にも慣れているので、ひょんな事がきっかけで水商売の道に足を踏み入れる看護師がいるのは実際の話です。

  

最後に、、、

心理的なストレスを抱えて、自分をダメにしてまで大切な仕事というのはありませんが、それでも安易に看護師を辞めるのはオススメではありません。

辞める事を考えているなら、まずはその後の生活を考えて、経済的に困窮する事はないか、シミュレーションを行なってみて下さい。

もし、看護師を辞めたいと思うなら、看護師を辞める前に職場を変えてみるというのも良い方法です。まずは、仕事を辞める前に、他の職場も見てみる事をおすすすめします。