それぞれの看護師転職サイトのおすすめの仕方
看護師転職サイトは、たくさんあって、しっかりとした特徴があるものもありますが、中にはいくつかの転職サイト同士で、似通ってしまいありきたりの訴求しかできない(やりにくい)場合があります。
ありきたりというとこんな感じ▽
- 非公開求人多数
- 専任のコンサルタントが丁寧に対応
- 最後まで無料で利用可能
- 全国対応
- 高給求人多数
あと、どの転職サイトも同じような事を言うけど、本当にそうなの?って言いたくなるPRがこんな感じ▽
- 看護師利用満足度No.1
- 求人数トップクラス
- 楽天リサーチ、3年連続1位獲得
転職サイトジャンルは、それなりにCVワードの拡がりがあるので、例えビッグワードでとれなくても、CVワードを徹底的に調査しながら、「今すぐ客」に限りなく近い人を狙えば、「まったく発生が出ない」という事を防げます。
しかし、転職サイトを差別化して優れている・優れていないという事を解説するには結構難しいです。
ユーザーに迷いを生ませると、
「どれにしようか迷うな → もう少し考えよう(離脱) → 他アフィリサイトに奪われる。」
とか、
「一度公式サイトをチェック → 登録しようか悩むな(離脱) → 公式サイトのリタゲ(リマケ)に奪われる。」
となります。
※リタゲ・リマケの意味が分からない人は無視して大丈夫です。
ユーザーを迷わせるアフィリサイトは、安定して収益を発生させる事が難しいです。
- アクセスはあるけど、クリックされない。
- クリックされるけど、CVしない。
という比較サイト・ランキングサイト運営者は、しっかりと、ユーザーを迷わさないような差別化がなされているかをチェックしてみる事をおすすめします。
転職サイトの差別化は意外に難しい。
各々のアフィリエイト案件と提携・広告掲載する際に、訴求のヒントとなるのは、広告主側が提示している「成果条件」「却下条件」と、「訴求ポイント(PR)」です。
しかし、どの転職サイトでも記載内容に大きな違いがなく、全ての転職サイトが上記で挙げたような事を書いています。
(利用者満足度97%以上の会社がかなり沢山あって、本当なんかい!?ってツッコミたくなります。)
この広告主側から提示される条件やPR文は、一応参考にはするのですが、これをそのまま採用すると、どのサイトも変わらない特徴になり、どれも凄い!凄い!って押しまくるインチキ臭い比較サイトや看護師転職サイトランキングが出来上がります。
これでは、CV率は低くなって当たり前です。
これは、看護師転職サイトに限らず、専門職系の転職サイトで、会社が乱立している職種に言える事なのかなーと感じます。
看護師転職サイトの「おすすめ」は工夫する必要がある。
看護師転職サイトを効果的に訴求するには、比較サイト運営者側で工夫する必要があります。
例えば、1位〜3位だけに限定して、ユーザーに迷わさないようなランキングを作る場合は、冒頭で挙げたような問題は起こりにくいですが、ランキングが10位まである場合や、複数の転職サイトを表にして比較する場合に工夫が必要です。
工夫の仕方は、いろいろあると思いますが、シンプルな方法を2つほど紹介します。
- ライフステージに合わせた対象者で考える。
- 転職理由で考える。
ライフステージに合わせた対象者で考える。
看護師におすすめするのではなく、一人の人間に訴求する事をイメージして下さい。
- はじめての転職や、2回目(複数回)の転職
- 結婚・出産によって現職場での勤続が難しくなった事による転職
- 親の介護による転職
- 育児を終えてからの再就職
1人の人間のライフステージをイメージして、その中で大きなイベントが起こりそうな時=転職を考えるタイミングかも?という事で、特定の転職サイトに対して、勝手にその役割を与えます。
誰がも、初めての転職は不安に感じるものです。だいたいどの職種でも3〜7年で1回目の転職をほとんどの人が経験すると言われています。
Aサイトは、はじめての転職の人にかなりおすすめ。しかし、2回以上の転職経験がある人には不向き。なぜなら、新卒から若手看護師の求人応募に力を入れている上に、コンサルタントが丁寧に1つずつサポートするから。例えば、履歴書の書き方、面接の受け答え方法、その他、面接時の身だしなみに関する注意点までアドバイスしてくれて、サポート力が抜群。はじめての転職で不安を感じる人も多いと思うけど、これだけ手厚いから、若手看護師の利用満足度はかなり高いようです。
ただし、転職を既に経験した事がある看護師にとっては、少し「関わりすぎ?」と感じるようです。既に転職経験済みの人は、30代以上の中途採用が豊富で、かつ、自分のペースで転職活動がやりやすいBサイトをおすすめします。
こんな感じが訴求例です。(あくまでも一例です。)
転職を考えそうなタイミングを考慮して、転職サイトに役割を与えます。このタイミングで転職を考えるならココ!それ以外の人は、あまりおすすめではない!というように差別化する感じですね。
転職サイトそのものに、はっきりと差別化するポイントがないので、比較サイト運営者が、どういう人に、どのサービスを提供したいかを考えれば良いと思います。
ただし、「嘘を連ねる」という事ではなく、最初の成果条件や却下条件、PR文章などを参考にして、ちょっとした拡大解釈を加えながら、ライフステージを軸に訴求する感じです。
上記の例文は、
履歴書の添削、面接対策のサポートあり → 初めての転職者向け(裏をかえすと、経験者には不要=不向きの転職サイト)
と拡大解釈を加えています。
もう1つは、「転職理由」で考える。
どの職種でも言える事ですが、転職理由はだいたい絞られます。
- 給料面の不満。(年収、賞与、昇給など)
- 労働条件の不満。(福利厚生、年間休日数、残業時間、勤務時間など)
- 職場環境の不満。(上司が怖い、同僚と合わない、新人が入ってこない)
あとは、ポジティブな理由と、ネガティブな理由と大きく分ける事もできます。
この理由ならAサイト、この理由ならBサイト、この理由ならCサイト
というようにして、総合ランキングでベスト5に入っている転職サイトに、転職理由に合わせた役割を与えます。
ここでのポイントは、ランディングページの構成で役割を決める事です。
役割そのものは、どの職種でも上記であげた内容にあてはまる事がほとんどなので、ここについて特に問題ないと思います。
ランディングページをチェックしましょう!
「年収アップを考えている人におすすめ」として公式ページへ案内しておきながら、LPには、年収に関する文言はなく、「ブランクありの人も手厚くサポートします!」みたいな感じだったら、ちょっと押しが弱くなりますよね?
ランディングページに年収アップの例が書かれていたり、高給求人の例がピックアップされていたりすれば、
年収アップ押しで公式サイトへ案内
↓
公式サイトには、年収アップの実例
↓
よし!ここに登録しよう!
という形で、公式サイトへの案内したあとに離脱する事を防げます。
ランディングページをチェックして、比較サイト内での訴求とギャップが生まれないようにすると、クリック後に離脱する可能性を低減する事ができます。
文言もそうですが、サイトの雰囲気や公式キャラの存在などの非言語的な要素も含まれます。
転職サイトの数が多くなると、似たタイプの転職サイトも増えるので、訴求の仕方が中途半端になってしまう事があります。
ライフステージや、転職理由に合わせて訴求して、さらには公式サイトとのギャップが生まれないようにすれば、コンバージョン率は上がると思います。
(とは言っても、CVワードでSEOに成功しているサイトの場合の話です。)