転職理由というのは、人それぞれではありますが、ここでは、50代の看護師に多い転職理由を説明していきます。
転職理由によって、利用すべき転職サイトも変わってきますので、ここで解説している事に当てはまる人は、おすすめ転職サイトも合わせて参考にして下さい。
50代看護師の転職理由
50代看護師の転職理由として、もっとも多いのは、「落ち着いて働ける職場(業務内容)を求めて」という人が圧倒的に多いです。
年収の高さよりは、ゆっくり働いて、ある程度収入を維持できていればOKという人が多いようです。
これまでの、毎日時間に追われながら、さらに責任の重い仕事を任されていた人ほど、「もう定年まではゆっくり働きたいな」と思うようです。
診療科によっては命を預かることもあるため、毎日がプレッシャーの中で仕事をこなしてきた中で、年齢的な衰えを感じ始める50代は、精神的・身体的な負担をコントロールする事ができる職場環境を求めるのも理解できます。
50代看護師の働き方事情(給料など)
50代看護師の平均年収は、520万円前後と言われています。
働き方も落ち着いてくるので、年代別の昇給の程度は、やや落ちていて微増に止まっていますが、それでも確実に年収は上がっています。
他の一般職の50代女性の年収は、
- 50〜54歳:296万円
- 55〜59歳:278万円
となっているので、看護師の給料がどれだけ高いのかが分かります。
療養型病院や老人福祉施設は人気の転職先
急性期病院や総合病院よりも、療養型病院や、老人福祉施設など、病状の落ち着いた人が長期にわたって入院するような病院・施設が人気です。
病状が急変したり、常に新患対応に追われるような事がない「落ち着いて働ける職場環境」に人気が集中しています。
総合的に診療を行なっている病院は、多くの医師・コメディカルとの連携をとらないといけない事も心理的ストレスに感じる人も多いようです。
給料面ではやや落ちる傾向はありますが、特定の診療科に絞っている個人病院や介護系入所施設などでは、ひとりひとりの患者さんとじっくり接する事もできるので、大規模病院では感じる事ができなかった魅力を感じる人も少なくありません。
訪問看護もありだが、意外に苦労もいっぱい?
訪問看護も、50代看護師にとっては働きやすい環境と思われがちですが、実は苦労を感じている看護師が非常に多いようです。
訪問看護は、医師が同伴していないので、何か急変などの不測の事態があった時には看護師に責任が出てきます。
もともと訪問看護の仕事が好きであれば全然問題のないと思いますが、ゆっくり落ち着いて仕事をしたいと思っていた人にとっては意外が苦労が多いと感じるようです。
ケアマネとの連携をとらないといけないですが、もともと医療機関で働いてきていないケアマネとの連携をとる時はかなり苦労するようです。
派遣という働き方も一部の看護師には人気
新しい事にチャレンジする場合、派遣という働き方はオススメです。
派遣会社に正社員として所属して、派遣先に出向する形になるのですが、合わないとなれば、会社を辞めるのではなく、派遣先を変更するという形で職場を変更する事ができます。
大手会社に入れば、小さな事業所にはない安定と充実の福利厚生の恩恵を得る事ができます。
最近では、看護師専用の派遣会社も出てきているので、定年前に今までとは違う働き方を検討しているという人は「派遣社員として働く」というのも検討してみてはいかがでしょうか?
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50代の転職について
一般的には50代の転職は難しいとされています。しかし、看護師の場合はそれほど難しくありません。
また介護系施設ではベテラン看護師を必要とているところも多く、働き方次第では一概に年収が下がるとも言い切れません。
肉体的にも精神的にも働きやすい環境で、なおかつ給与面では現状維持ができれば、50代看護師の転職は成功と言えるのではないでしょうか。