転職サイト・求人サイトマニア

公式の看護師転職サイトや求人サイトランキングを紹介!

ブラック病院経営が常態化「3交替勤務」「2交替夜勤」の実態

看護師には、夜勤に関する制限が設けられていて、「夜勤72時間ルール」と言われたりする、「看護師の月平均夜勤時間は72時間以下という決まり」が存在します。

このルールは、夜勤業務を交代制で行う病院全てに当てはまるものです。

 

1か月の夜勤時間を72時間以下にするためには、2交代制の場合は1回の夜勤が16時間前後ですので月4回まで、3交代制の場合は準夜勤、深夜勤共に1回8時間で掲載すると月9回までとなります。

7対1の配置を守りつつ、月の夜勤時間を72時間以下に抑えることは、それだけ多くの看護師が必要となりますが、現在は現場看護師の人手不足を露呈している病院がかなり多く、実際の現場を回している看護師からすると、この72時間ルールはかなり厳しいものと言えます。

 

もちろん、7対1入院基本料を満たしていない病院(10対1や13対1)でも、この72時間ルールは適用となっていて、守らなければ大幅な診療報酬減少というペナルティーを受ける事になります。

 

にも関わらず、72時間ルールを守っていない病院は多数存在しているというのが、看護師の夜勤業務の実態です。

 

3交替勤務「夜勤月9日以上が4割近くまで増加、という実態」

3交替勤務の夜勤日数の分布を見ると「8日」が41.8%と最多となっています。

「8日」以下の合計は63.5%(68.3%) と前回より減少していて、「9日」以上の合計が36.6%(31.7%)と4割近くまで増加しています。

3交代制の場合、1回8時間で計算した時の上限は9回までとなっています。

9日(9回)以上が4割近く存在するというのは、多くの病院が、ギリギリの状態で運営している、もしくはグレーゾーンの領域で運営していると言えます。(※ 月平均で計算するため、9回を超える月があってもすぐに問題ではない事に注意)

 

残念ながら、明らかにブラック化している病院も存在しています。

「10日」以上の夜勤がある病院は、16.3%となっていて、この数字は前回(12.9%)よりも増えています。

さらに酷い、「月12日以上」が2.4%・362人(1.4%)も存在しています。

 

2交替夜勤「16時間以上勤務が54%、夜勤回数5回以上が4割超、という実態」

夜勤の拘束時間は、9時間未満が49.6%と約半数となっていて、16時間以上の長時間夜勤が13.0%となっています。

16時間以上の長時間拘束は少数ながら、2交替の夜勤に限ってみてみると、「16時間以上」は53.9%となっており、半数以上を占めています。

2交替勤務の夜勤回数の分布

  • 「4回」が40.8%と最多
  • 「4回」以下の合計は58.9%(62.3%) と前回より減少傾向
  • 「5回」以上の合計が41.0%(37.6%)と4割超
  • 2交替でありながら、「9回以上」も4.4%・164人も存在

3交替と同様に、前回調査と比較しても夜勤回数の増加が顕著という事が分かる結果となりました。

また、前述の「夜勤実態調査」における2交替夜勤の4.5回以上は、34.7%であるが、この時の調査ではこれを上回る結果となっています。