看護職(看護師、准看護師、保健師、助産師)にありがちな転職失敗談
毎年、多くの「転職する看護職」が存在します。
厚生労働省のデータ(平成24年)では、看護職は約154万人です。
その内訳としては、
- 看護師:1,067,760人
- 准看護師:377,756人
- 保健師:57,112人
- 助産師:35,185人
このうち、潜在看護職員は、約71万人です。約半数が、看護職の資格を持ちながら看護職の仕事にはついていません。
この年の新規資格取得者は、約5.1万人です。
離職者については、約16.1万人もいます。再就業を果たす看護師が、約14万人となっていますので、現職者においては、看護師を辞めていく人数の方が多い事になります。
ちなみに、この再就職を果たす看護師の再就職方法についてですが、
- ハローワーク:約5.1万人
- ナースセンター:約0.6万人
- その他(主に転職サイト):約8.3万人
となっています。
退職後に再就職(少なからずブランク有り)を果たす看護師の多くが、ハローワークよりも「看護師転職サイト」を利用している事をご存知だったでしょうか。
もちろん、在籍中の転職で、ブランクなしの転職の場合は、ハローワークを利用できないため、ほぼほぼ看護師転職サイトを利用している事が推測できます。
看護師転職利用者が多いだけに、転職サイト利用の失敗談も多い!
これだけ利用者が多いのですから、転職サイトを利用して失敗したという人も多くいるわけです。
利用者が多い理由はそれだけ利便性が高く、求人情報収集にメリットが大きいためです。
ただし、転職サイトには、それぞれに得意分野や、特徴があったり、、、。
中には、全くおすすめできない転職サイトもあるわけです。
ほとんどの看護師が転職を機に、「もっと働きやすい環境を手に入れたい。」とか、「キャリアアップを図りたい」と考えていると思います。
少なとも、「劣悪な環境でも構わない」と思っている人はいないと思います。
現代の転職は、失敗しない為にも上手に転職サイトを利用できるか否かが鍵となります。
そのためには、しっかりと転職活動をサポートしてくれる転職サイトを選べるかが重要になってくるわけです。
- もっとも自分にあった転職サイトを選ぶ事
- 実績のある優良転職サイトから選ぶ事
この二つが、転職サイト選びの最重要ポイントです。
転職サイト選びで失敗した多くの看護師が、ここでミスを犯しています。
転職サイト選びで失敗しないためにも、ここでは絶対にやってはいけない選び方を3つ説明していきます。
1.転職支援金(祝い金)で選んでしまう。
転職支援金として、かなり多額の金額を設定している転職サイトがいくつか存在します。
転職支援を高額設定している会社は、シェアが少ない看護師転職サイトです。
高額の転職祝い金を看板に、求人応募する看護師を惹きつけようとしているわけです。
業界トップクラスの転職サイトが、30万円とか、40万円とか、高額に金額を設定しているはずがありません。
ちなみに、10万円程度の祝い金を設けている転職サイトもありますが、多くの場合、「役職ありの転職」とか、「夜勤あり、休日出勤あり、フルタイム勤務」といった条件つきの転職限定であり、該当しなければ一切もらえないか、1万円程度です。
なので、もらえたとしても想像以上に低額である場合が多いです。
無料の転職サポートを受けるだけでメリットが大きいのに、むしろ「お金が貰える」という事に違和感を感じるべきです。
もちろん、怪しい運営をしているわけではないので、それなりのサポートを受ける事はできますが、業界トップクラスの転職支援を受ける事はできないと考えておきましょう。
2.選ぶのが面倒で、ランキングサイトを参考にしない。
転職サイトと検索すると、公式サイトがいくつか出てきます。
公式サイトにアクセスすると、どのサイトも、
- 業界ナンバーワン人気
- 利用者満足度 ◯◯%以上
- 求人数ナンバーワン
- 紹介したい転職サイト1位
というように、誰が審査したのか分からないランキングで1位に輝くサイトばかりです。
検索した時に、すぐに出てきたサイトに登録するのも問題ですが、いくつかチェックして選ぼうと思っても、なかなか特徴がわからずどれを選んで良いかわからなくなり、結局最初にチェックした転職サイトを利用したという看護師さんが非常に多くいます。
面倒くさがらずに転職サイトを扱う比較サイトやランキングサイトを利用して選ぶ事をおすすめします。
ランキングサイトをいくつかチェックすれば、どれが優良サイトなのか、それぞれの転職サイトの特徴はどうなっているのかといった業界の全体像を把握する事ができます。
すぐに公式サイトへアクセスせず、まずはランキングサイトなどで吟味して選ぶ事をオススメします。
3.求人数だけで比較して選んでしまう。
転職サイトの中には、
- 非公開求人を中心に扱うサイト
- ハローワークにも掲載されている求人もカウントしているサイト
などがあります。
非公開中心の転職サイトは、求人数そのものは少なく感じますが、良質の求人が豊富です。
ハローワーク求人が悪いというわけではないですが、やはり非公開求人には敵いません。
また、地域性もあり、関東・東海・関西などの都心部では、病院・クリニック・介護事業所なども多くなるので、そういった地域では「地域特化型」を利用しないと、質の良い求人にはありつけない場合が多々あります。
転職サイト、絶対にやってはいけないの3つの選び方(まとめ)
上記の3つは、転職サイト選びで失敗する看護師の代表例です。
転職で失敗しないための第一歩は、優良かつ自分に合った転職サイトを選ぶ事です。
転職サイト選びを面倒くさがって、適当に選んでしまうとあとあと公開するはめになります。
転職サイト選びは、転職活動の第一歩なので、しっかり吟味して慎重に選んで下さい。