看護師の転職事情は、各年代で転職先の病院に求める条件は大きく変わってきますが、新人時代の看護師に多いには、「もっと勉強したいから」という理由です。
現在いる病院では「勉強できない」もしくは「勉強できていない」と感じている新人看護師は非常に多いようです。
医療職は、生涯勉強が必要な仕事となるので、その志は素晴らしいですが、
自分自身が、「何をもって勉強できていると考えるのか」をよく見つめ直す必要があります。
現状の漠然とした不安から、もっと勉強しなくては、、、と焦って、環境変化を求める方もいますが、この考え方の転職では多くの場合、失敗に終わります。
具体的な計画をたてずに、現状を「何となく変えなくちゃ」という勢いだけで転職したとしても、上手くいかないのでまずは何で不安を感じているかを考えましょう。
そして、それを見つける事ができれば、多くの場合、今いる病院で学ぶ事ができます。
この理由としては、どういった行動をとるべきかが見えてくるからです。
例えば、「もっと、勉強する時間が欲しい。」という事であれば、主任にお願いして、新人看護師が勉強する時間をどう設けて欲しいのかを話す事ができます。
特定の手技を身に付けたいなら、実践に役立つように練習のための時間や勉強会を開いたり、実践を通した学習の場を設けてもらうように働きかける事ができます。
ここで何が言いたいかと言うと、現在勤務している病院で、自分がやりたい事の主張ができないようでは、次の病院へ転職しても、何も変わりません。
転職先は、ゼロからのスタートになるので、余計フリな場合が多いです。
漠然とした不安をまずは「具体的な希望」に変換し、この希望を、自己主張できるようになりましょう。
わがままを言いましょうという意味ではなく、
ちゃんと意思表示をして、現状からの改善のための働きかけである事を説明する力をつけましょう。
上手くいかないからとか、希望を聞いてくれないから、という理由ですぐに転職を考えても、絶対に上手くいくはずがありません。
「勉強したいから」という理由は一見、素晴らしい考えのようですが、今の職場でしっかりと取り組んだ上で言っていないのであれば、それはただの逃げです。
新人時代は、こういった取り組みも勉強の一つとして取り組んでみてください。
現在でも、看護師の求人募集が減る事はなく、さらに転職サイトの増加とも相まって、非常に転職しやすい環境になっているからこそ、現在の職場で色々な事にチャレンジして下さい。
それでもダメだったと思った時に転職しても決して遅くないですし、この取り組みで得た経験が、今後の成長を加速させてくれるはずです。